加湿器の話

乾燥が激しい季節になりました。

居間や寝室に加湿器を使う方も多いのではないでしょうか。

エアコンを寝室に使用し、加湿器も併用している方は多いと思います。

乾燥対策は大切なことですので、加湿器を適切に使用して、快適に過ごせる湿度を保つのはとても良い事です。

しかし、多くの病院の病室では、加湿器の持ち込みは禁止されています。

病室にもエアコンがあり、この季節は乾燥するのに、なぜ、加湿器の持ち込みが禁止されているのでしょうか。

それは、加湿器が有害なウイルスや菌を撒き散らす恐れがあるからです。

加湿器には「水」を入れますよね。

この水が清潔な水である場合で、加湿器の内部も清潔であれば、何ら問題ありません。

しかし、この水や加湿器の内部が、ウイルスや菌に汚染されていたらどうなりますか?

考えただけで恐ろしいことになります。

加湿器をお使いの方、その水は清潔ですか?加湿器の内部は清潔ですか?

健康のための加湿器が、実は病原体を撒き散らす根源になってしまう悲劇を防ぐためにも、お使いの加湿器の点検をこまめに行い、使用後に余った水は必ず捨てて、水タンクは乾燥させて清潔を保つなどのメンテナンスを行いましょう。

(文責・顧問 医師 T.S)

2018年12月08日